【第1話】B2Bセールス 最近の傾向とは|Sales Trekポッドキャスト

【第1話】B2Bセールス 最近の傾向とは|Sales Trekポッドキャスト
Episode 1

B2Bセールス 最近の傾向とは

⏱️ 約10分 📊 B2Bセールス基礎

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エピソード概要

Sales Trekポッドキャストの記念すべき第1話では、コロナ禍以降に大きく変化したB2Bセールスの傾向について解説します。リモートワークの普及により、顧客の購買プロセスはどう変わったのか?そして営業担当者は何を変えるべきなのか?外資系IT企業でカントリーマネージャーを務めた経験をもとに、データに基づいた最新のB2B営業事情をお伝えします。

この回の重要ポイント

🏠 リモートワークの影響

顧客との接触機会が減少し、カジュアルなコミュニケーションが困難に

🔍 購買プロセスの変化

顧客の50-70%が営業接触前に商品を絞り込むように

💡 営業スタイルの転換

製品説明中心から課題ヒアリング中心への転換が必要

📋 事前準備の重要性

これまで以上に徹底した事前準備が成功の鍵

詳細な内容

コロナ禍が変えたB2B営業の常識

コロナ禍以前、B2B営業の世界では営業担当者が定期的に顧客を訪問し、「どうですか」という気軽な会話から始まるカジュアルなコミュニケーションが一般的でした。しかし、リモートワークの普及により、この営業スタイルは大きく変わることになります。

顧客との接触機会が激減し、従来のような「なんとなく」の訪問や雑談から始まる営業アプローチが困難になったのです。

顧客の購買行動はどう変わったのか

興味深いのは、顧客の購買プロセスの変化です。私たちが普段プライベートで商品を購入する際、価格.comなどで事前に機能や価格を調べるのと同様に、B2B購買でも同じ行動が起こるようになりました。

これまで法人でのネット利用には制約がありましたが、リモートワークにより制約が緩和され、顧客は以下のような行動を取るようになっています:

  • 企業課題に合致する製品をネットで検索
  • 機能や事例を詳細に調査
  • オンラインイベントへの参加で情報収集
  • ある程度絞り込んでから営業に連絡

営業に求められる役割の変化

世界的なリサーチによると、現在の購買担当者の50%から70%が、営業担当者に連絡する前にある程度商品を絞り込んでいることが分かっています。

これは営業担当者にとって大きな変化を意味します。従来の「製品機能を中心とした説明」では、すでに情報を持っている顧客には響かないのです。

成功する営業アプローチとは

では、現在の環境で成功する営業アプローチとは何でしょうか。答えは「顧客理解から始める」ことです。

初回面談では、まず以下のようなヒアリングから始めることが重要です:

  • 「どのような課題を抱えていらっしゃいますか?」
  • 「経営目標や事業部のゴールに対して、どんな活動をされていますか?」
  • 「どの辺りに課題感をお持ちで、何を検討されようとしていますか?」

顧客が何を考え、何を求めているかを理解してから説明に入ることで、より効果的なコミュニケーションが可能になります。

事前準備の重要性が増している

このような変化に対応するため、営業担当者にはこれまで以上に徹底した事前準備が求められています。顧客の期待値が高まっている今、準備不足では次のステップに進むことが困難になっているのです。

今回のポイント

B2B営業は「説明型」から「課題発見型」へシフトが必要

顧客の購買プロセスが変化した今、営業担当者も従来のアプローチを見直し、顧客理解を重視したコミュニケーションスタイルに転換することが成功の鍵となります。

次回予告

第2話では、実際に法人営業はどのような準備をしていけばよいのかについて、具体的な方法論をお話しします。お楽しみに!

Sales Trekポッドキャストについて

外資系IT企業でカントリーマネージャーを務めた経験を持つ酒井秀樹が、日本と外国の間で学んだ法人営業のノウハウを分かりやすく伝えるポッドキャストです。B2Bセールスや営業戦略に関する実践的な内容を、週1回約10分でお届けしています。

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