【第7話】アイスブレイクのコツ|Sales Trekポッドキャスト

【第7話】アイスブレイクのコツ|Sales Trekポッドキャスト
Episode 7

アイスブレイクのコツ:信頼関係を築く最初の一歩

⏱️ 約10分 🤝 アイスブレイク術

🎧 このエピソードを聴く

エピソード概要

第7話では、営業ミーティングの成功を左右する「アイスブレイク」のコツについて詳しく解説します。場を和ませる話題の見つけ方から、地方出張での具体的な活用例、相手に好印象を与えるポイントまで、信頼関係構築の第一歩となるアイスブレイク術をお伝えします。

この回の重要ポイント

❄️ アイスブレイクの効果

場を和ませ、お互いを知ることでミーティングがスムーズに進行

📺 材料集めのヒント

テレビ、日常の観察から話題を収集する観察力の重要性

🗾 地方出張での活用

移動中の観察から地元ネタを収集し、相手の地域への関心を示す

🏢 オフィス観察術

受付から会議室まで、相手を褒める要素を見つけて好印象を演出

詳細な内容

アイスブレイクの重要性と課題

アイスブレイクについて、どのように考えていますか?「会議が始まる時になんか話題を投げ込まなきゃいけないのか」「でもあんまりいい話題がないから困る」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

何気ない話題で場を和ませるアイスブレイクは意外に大切ですが、うまくやる営業はそんなに多くないかもしれません。これは意識してやらないとなかなかできませんし、ちゃんと準備していかないと、よっぽど話がうまいか、普段から芸人のように話が面白い人でないと、すんなりできないことが多いのです。

🎯 アイスブレイクの効果

✅ アイスブレイクありの場合
  • 場が和んで雰囲気が良くなる
  • お互いのことを知るきっかけになる
  • ミーティングがスムーズに進行
  • 信頼関係構築の第一歩
❌ いきなり本題の場合
  • お互い何者かわからないまま開始
  • 空気を読めない雰囲気になりがち
  • 緊張感が続く
  • 関係性が築きにくい

アイスブレイクの材料集め

どのように話題を見つければよいのでしょうか。実は身近なところにヒントがあります。

📺 テレビからのヒント

例えば、2時間もののサスペンスドラマや映画などは、ロケ地の宣伝も兼ねていることが多く、最初の会話でそのロケ地を宣伝するような会話になっていることがよくあります。キャストの方がロケ地を紹介するために「ここはどうなんですか」「なんですか」と聞いて情報を仕入れるシーンがあり、これは参考になります。

👀 日常の観察力を身につける

普段から周りを観察する癖をつけることが大切です。よくよく世の中をじっと見る習慣を持ちましょう。最近はスマホをずっと見ている人が多く、リアルの世界での何気ないことを見ている人は意外に少ないのです。

🔍 観察のポイント

🚃 電車での観察
  • みんなスマホをいじっている様子
  • どんなアプリを見ているか
  • 周りの人がどんなことを考えて生きているか
☕ カフェでの観察
  • 周りの人たちの会話
  • どんな格好をしているか
  • どんな持ち物を持っているか

好印象を持ってもらうためのコツ

アイスブレイクで好印象を持ってもらうために大切なのは、相手に嫌われないように印象をつけていくことです。

そのために効果的なのは、相手(相手の企業)を褒める要素を含めることです。そのためには、相手や相手の企業に興味を持って、レスペクト(尊重)できるような材料を集めて、そういう形でアプローチするのが良いでしょう。

👏 褒めるポイントの見つけ方

ただし、調子に乗って相手が嫌がるようなことや気にするようなことを言ってしまうと場が寒くなるので、そういうことは避けるようにしましょう。

地方顧客訪問時のポイント

地方に行く時は、家を出てから電車に乗って、新幹線や飛行機で地方都市に行くことが多いと思いますが、その移動中からアイスブレイクの材料を収集できます。

🚅 移動中の観察ポイント

移動中
  • 今日は混んでいるか、観光客が多いか
  • 天候はどうか
  • 車両の中の様子
  • どんな広告があるか
到着後
  • 駅・空港での催し物
  • どんな看板が出ているか
  • どういう言語の人たちが話しているか
  • 駅前の風景や人混みの様子
タクシー内
  • 「最近の景気はどうですか?」
  • 「何が流行っていますか?」
  • 地元の情報収集

実体験:山形県出張での成功例

🍒 さくらんぼの季節の山形出張

状況:山形県への新幹線出張。インバウンドの外国人が多く、電車の中は外国語だらけでわあわあ話をしているような状況でした。

観察した内容:

  • 駅についたらさくらんぼの季節で、さくらんぼが駅で売られていた
  • タクシーで「さくらんぼ美味しそうですよね」という話をした
  • 実際にさくらんぼを食べて味覚からも実感を得た

ミーティングでの活用:

「さくらんぼの季節で、少しつまむところがあってつまんだんですけど美味しいですよね。やっぱりここいいですよね。どんなブランド普段から食べられてるんですか?」

効果:相手も地元で有名なさくらんぼが非常にこの人に受けているなということで、気分良くしてもらえました。

近隣顧客訪問時の観察術

近隣の顧客を訪問する際も、基本的な企業研究に加えて、以下の観察を行うことが効果的です:

🏢 オフィス訪問時の観察ポイント

📍 基本的な事前調査
  • 相手の企業のホームページ・ニュースをチェック
  • 相手のことをFacebookなどで検索
  • 競合状況をチェック
🏢 オフィス環境の観察
  • 相手企業のオフィスビルの特徴
  • 受付の雰囲気、待っている人たち
  • オフィス内の清掃状況
  • 会議室までの経路ですれ違う人
  • 相手の服装・持ち物・雰囲気

具体的な成功例

🖼️ 受付の絵の話

「受付のところに素晴らしい絵があったんですけども、何かこだわりとかあると思うんですけども、どういうものなんですか?」

→「実はあれは社長がすごく好きな絵なんです」という話をしてくれました。

🏭 工場の清潔さ

「工場がとても綺麗で、皆さん普段から気をつけて掃除されていらっしゃるんですか?」

→企業の品質管理や社風について話が広がりました。

👥 受付の混雑

「受付本当すごいですよね、景気いいんですね」

→会社の好調さを褒めることで良い雰囲気に。

🌆 高層ビルからの景色

「本当こう景色いいですよね、休憩時間とか羨ましいですよ」

→職場環境の良さを褒めて場を和ませました。

アイスブレイク成功の3つの原則

1

相手の会社に興味を持つこと

真の興味と関心を示すことで、相手も心を開いてくれます

2

相手をレスペクト(尊重)する投げかけをする

相手を褒め、認める姿勢が信頼関係の基盤となります

3

信頼関係を築く一歩と考える

アイスブレイクは単なる雑談ではなく、関係構築の重要なステップです

今回のポイント

アイスブレイクは信頼関係構築の第一歩

日常の観察力を身につけ、相手への真の興味と尊重を示すことで、自然で効果的なアイスブレイクが可能になり、ミーティング全体の成功につながります。

次回予告

第8話では、アイスブレイク後の本格的な質問フェーズで活用できる、より深いコミュニケーション技法について詳しく解説します。お楽しみに!

Sales Trekポッドキャストについて

外資系IT企業でカントリーマネージャーを務めた経験を持つ酒井秀樹が、日本と外国の間で学んだ法人営業のノウハウを分かりやすく伝えるポッドキャストです。B2Bセールスや営業戦略に関する実践的な内容を、週1回約10分でお届けしています。

ポッドキャストを購読する

最新エピソードを見逃さないよう、お好みのプラットフォームでSales Trekポッドキャストをフォロー・購読してください。

この記事を書いた人

目次