営業手法2026-01-10・ 読了 5

BECQAフレームワーク入門

酒井 秀樹
酒井 秀樹
代表取締役 / B2Bセールスコンサルタント
BECQAフレームワーク入門

BECQAフレームワークとは

BECQAフレームワークは、Sales Trekが開発した顧客中心の営業アプローチを体系化したメソッドです。

5つの要素の頭文字を取って「BECQA(ベクア)」と呼んでいます。

5つの要素

B - Business(ビジネス理解)

顧客のビジネスを深く理解することから始めます。

具体的なアクション:

  • 顧客企業の事業モデルを理解する
  • 業界動向を把握する
  • 経営課題・中期計画を分析する
  • キーパーソンの関心事を調べる

製品の話をする前に、顧客のビジネスを理解することで、より的確な提案ができるようになります。

E - Enabler(イネーブラー / 企画立案者にフォーカス)

顧客社内の「イネーブラー(企画立案者)」にフォーカスし、その成功を支援します。

具体的なアクション:

  • 顧客社内で企画を推進するキーパーソンを特定する
  • イネーブラーの動機と課題を理解する
  • イネーブラーの社内での成功を支援する
  • 意思決定に必要な情報を提供する

イネーブラー(Enabler)とは顧客社内で企画を推進する「企画立案者」のこと。この人物の成功を支援することで、商談を前進させます。

C - Close Plan(クローズプラン / 契約までのロードマップ)

顧客の購買プロセスを「地図」のように見える化し、契約までの道筋を管理します。

具体的なアクション:

  • 顧客の意思決定プロセスを把握する
  • 予算サイクルと承認フローを理解する
  • 契約までのマイルストーンを設定する
  • 商談スケジュールを能動的にコントロールする

運任せではなく、戦略的に商談を進めることで、狙ったタイミングでクローズできるようになります。

Q - Question(診断型質問)

本質的な課題を発見するための質問スキルです。

具体的なアクション:

  • オープンクエスチョンで深掘りする
  • 「なぜ」を繰り返して根本原因を探る
  • 仮説を持って質問する
  • 顧客の言葉を言い換えて確認する

表面的なヒアリングではなく、顧客自身も気づいていない課題を発見する質問力を身につけます。

A - Ai(AI活用による営業効率化)

AIツールを活用して営業活動を効率化・高度化します。

具体的なアクション:

  • 商談準備にAIを活用する(NotebookLM、Copilot等)
  • 提案書作成を効率化する
  • リアルタイムで質問を生成する
  • データ分析で意思決定する

AIを「脅威」ではなく「パートナー」として活用することで、人間にしかできない価値創造に集中できます。

4フェーズ・アプローチ

BECQAの5つの要素を活用し、4フェーズで案件を進めます。

| フェーズ | 名称 | 目的 | |---------|------|------| | 01 | 企業分析と仮説構築 | 商談化率を上げる | | 02 | 診断型質問技法 | 意思決定を支援する | | 03 | 効果的な提案 | 商談の確度を上げる | | 04 | クローズプラン | 確実なクロージング |

なぜBECQAが効果的なのか

BECQAフレームワークが効果的な理由は、顧客の成功を起点にしているからです。

従来の営業アプローチ:

  1. 製品を説明する
  2. ニーズを聞く
  3. 提案する
  4. クロージングする

BECQAアプローチ:

  1. 顧客のビジネスを理解する
  2. 本質的な課題を発見する
  3. 意思決定を支援する提案をする
  4. 契約までのロードマップを管理する

順序が逆であり、視点が異なります。

導入効果

BECQAフレームワークを導入した企業では、以下のような効果が報告されています。

  • 商談の質が向上した
  • 顧客との関係が深まった
  • チーム内で共通言語ができた
  • 提案の差別化ができるようになった

学び方

BECQAフレームワークは、Sales Trekのトレーニングで体系的に学ぶことができます。

  • ファンダメンタルズ:半日で概要を理解
  • ベーシックI〜IV:各スキルを実践的に習得
  • フォローアップコーチング:実践での定着を支援

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まとめ

BECQAフレームワークは、AI時代の営業に求められる顧客中心のアプローチを体系化したメソッドです。

  • Business:ビジネス理解
  • Enabler:イネーブラー(企画立案者にフォーカス)
  • Close Plan:クローズプラン(契約までのロードマップ)
  • Question:診断型質問
  • Ai:AI活用による営業効率化

5つの要素をバランスよく身につけることで、AI時代に求められる営業力を獲得できます。

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酒井 秀樹
酒井 秀樹
代表取締役 / B2Bセールスコンサルタント

大学卒業後、日本総研に入社。その後、SAP、Adobe、Qlik、Sitecore、Tealiumをはじめとする各分野のリーダー企業で30年以上にわたり、カントリーマネージャー、セールスディレクター等を歴任。その豊富な経験を生かし、セールストレックを創業。BECQAフレームワークを開発。

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